その他の診療内容
男性更年期障害 - LOH症候群
(加齢男性性腺機能低下症候群)
男性更年期障害とは
男性更年期は加齢と共に、イライラ感、憂うつ感、不安感、集中力低下などの気分の障害、疲労感、筋力低下、ほてり、発汗などの体の症状、性欲の低下、勃起機能の低下などの性機能に関するトラブルなどの様々な症状が出現する状態です。
LOH症候群は男性ホルモンであるテストステロンの低下により、それらの症状が出現する状態と考えられています。
検査について
診断のための検査としては、質問票の記載、採血検査(一般項目以外に各種ホルモン検査項目を含んでいます)等を行います。
《男性ホルモンの採血検査は午前中、空腹時が推奨されております。採血検査をご希望の方は午前中の受診、朝食を摂らない状態でお願いいたします》
男性更年期障害の治療
治療が必要な状態と考えられる場合には、定期的な男性ホルモンの補充療法となります。
保険適応のあるものとしては、注射薬で2~4週に1回、外来にて注射をします。治療開始後は定期的な採血検査等を行うこととなります。
(他の薬としては、自費購入となりますが男性ホルモンを補充する塗り薬、漢方薬等があります。)
男性ホルモン補充療法では男性不妊のリスクがありますので、不妊治療中の方への使用はできません。そのため、不妊治療中、今後挙児希望がある方、また男性ホルモン補充療法で副作用がでてしまった方等へはhCGホルモンを使った治療方法があります。
hCGホルモンはテストステロンの分泌を促すホルモンであり、週1,2回の注射が必要となります。
また、自費処方となりますが、アロマターゼ阻害薬などの飲み薬によるホルモン治療薬でもテストステロンを上昇させる効果があります。
御希望の方は御相談ください。
男性更年期障害は様々な自覚症状を認めるため、うつ病などの精神科疾患を始め、様々な内科疾患が原因となっている可能性もあります。そのため、状況によってはLOH症候群としての精査以外の検査をお勧めする場合もあります。