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​泌尿器科

過活動膀胱

過活動膀胱とは、尿意切迫感(我慢するのが困難なほどの強い尿意が突然する状態)があり、普通は昼間と夜間の頻尿を伴う病気です。

40歳以上では1割以上の人に過活動膀胱の症状があるとされていて、高齢になるほど有病率は上昇します。

 

過活動膀胱であるかどうかは基本的には症状から診断を行いますが、膀胱結石、膀胱炎、膀胱がん等の他の病気でも同じような症状が出現することがありますから、状況によっては尿検査や超音波検査などによりその他の疾患の除外が必要となります。

 

過活動膀胱となる原因としては、脳血管障害、パーキンソン病、脊柱管狭窄、椎間板ヘルニアなどの神経の病気の場合と、それ以外には前立腺肥大症、骨盤臓器脱、加齢などの他、原因不明の場合もあります。

 

過活動膀胱の治療は、行動療法、薬物療法、その他の治療法があります。

行動療法は、生活指導(減量など)、膀胱訓練(排尿をなるべく我慢する訓練法)、定時排尿(決まった時間に排尿をする方法)、理学療法(骨盤底筋訓練など)などがあります。

薬物治療は、排尿回数を減らしたり、尿意切迫感をおさえるためのお薬を使います。

その他の治療方法として、例えば前立腺肥大症があるなど過活動膀胱の原因となる病気が明らかな場合は、その病気の治療(手術等)をするといったことがあります。

また他の選択肢としては、電気刺激療法、外科手術などもあります。

 

参考:過活動膀胱 診療ガイドライン.リッチヒルメディカル,東京,2015.

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